ヒューマンドラマ

「昭和元落語語心中」のネタバレと感想~独自の世界観に引き込まれること請け合い!

この作品について

この作品は、元やくざで服役中の主人公の与太郎(よたろう)が、獄中で聞いた「落語」に惹かれ、娑婆に出てから落語家八雲(やくも)に弟子入りして…という物語です。

しかし、これが単に与太郎のサクセスストーリーではなく、師匠八雲の若い頃にまで話が遡り、その時起きた「事件」やその業の深さが今や未来にまで引き継がれていきます。
登場人物たちの感情が読みにくいというか、世の中簡単に割り切れないことばかりだよね、と思ったりもします。
才能があるから、お互い好いているから、というだけではどうしようもないですよね。
とにかく純粋に落語を愛した男・女たちの何とも複雑な気持ちになるお話です。

みんながみんな一生懸命に生きてきただけなのになぁと切なく思ったり、その一生懸命さに心が打たれたりと色々な感情が呼び起こされる作品です。
作者:雲田はるこ(くもたはるこ)

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あらすじと感想

この作品は大きく3つの時代(3部)に分かれています。

1部は与太郎が落語家八雲に弟子入りするところから始まります。
八雲はこれまで弟子を取ったことがないことで有名でしたが、気まぐれに与太郎を弟子にします。
本当に落語を教える気などなかった八雲ですが、与太郎と関わることで弟子として本格的に教えていくことになります。

また、八雲の家には、彼が育ての親として面倒を見ている小夏(こなつ)という女性が住んでいます。気が強く、心優しい姉御肌の女性で、与太郎に文句を言いながらも面倒を見てあげています。

八雲のことを実親を殺した男だと言って、憎んでいる様子を見せていますが、しかし彼女も落語を愛しており、本当は八雲の弟子として認めてほしいと思っています。
ある時、八雲は与太郎と小夏に、八雲がまだ若かったころの話をし始めます。

八雲の語る過去編が2部にあたります。
そこでは八雲の生い立ちから、兄弟子の助六(すけろく)と、芸者のみよ吉(みよきち)との関係、八雲の落語への思いなどが語られます。小夏の子ども時代や、八雲との確執の原因などもここで明らかになります。

そしてそれを話し終えた後、時代は10年以上進みます。
テレビブームで落語がどんどん下火になっていくなか、八雲はすっかりおじいさんに、そして与太郎は大御所の噺家になっています。
落語の今後はどうなっていくのか、そして与太郎・小夏・八雲はどうなって行くのか…

ぜひじっくりと腰を据えて、落語の世界観に浸りながら読んで欲しい作品です。

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この作品の5段階評価

絵の上手さ    ★★★★
ストーリー展開  ★★★★★
盛り上がり度   ★★★★★
共感度      ★★★★
総合おススメ度  ★★★★★