サスペンス

「美醜の大地~復讐のために顔を捨てた女~」のあらすじと感想~壮絶な復讐人生

この作品について

美醜の大地(びしゅうのだいち)は、昭和20年、太平洋戦争の終戦末期という時代設定のお話です。
醜い顔が故にひどい虐めに遭い、更にその虐めのせいで最愛の母と弟を失うことになった主人公が、顔を変えて女学校時代のクラスメートたちに復讐をしていく、哀しくも手に汗握る凄絶なヒューマンドラマです。
作者:藤森治見

あらすじと感想

主人公、市村ハナが凄腕の美容整形外科医を訪ねる場面から物語は始まります。
変わり者の医師は、金よりも顔を変えたい理由が重要だと言い、ハナは身の上を語り始めますが、その辛酸なストーリーは見ているのが辛くなるほどです。

虫を食べさせられたり靴を舐めさせられたり、果てはクラスメートたちから泥棒の濡れ衣を着せられる目に遭わされます。
しかし教師はハナの無実の訴えを頭から信じようとせず、顔だけでなく性根まで腐っている!と暴力を振るわれた挙句、ハナは退学処分に・・・。

その後終戦を迎え、樺太からの引き上げの途中、更なる悲劇がハナを襲います。

全てのいじめを冷酷に仕切っていた社長令嬢、高島津絢子が船に乗ってきたハナとその家族に対して言い放った「泥棒が乗ってきたわ!」という言葉をきっかけに、悪乗りしたクラスメートがハナたちを追い出します。

仕方なく次の船に乗らざるを得なくなったハナ達は敵の砲撃に遭い、愛する母と弟は無惨にも命を落としてしまうのです。

その後、整形によって美しく生まれ変わったハナは、小石川菜穂子と名乗ります。

整形前の醜い顔をマスクとして作ってもらい、二つの顔を使い分けて復讐相手に近づいて、一人ひとりに復讐を遂げて行きます。この展開は読んでいて痛快ですね。

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いくら復讐とは言え、ハナは何人もの人生を壊した罪悪感に駆られ、弟の遺骸を抱きしめながらも非情に徹し切れない自分を責め続けます。

特に、復讐相手が何よりも大事にしている息子を狙ったものの、結局何も出来ず涙を流して葛藤する場面では、ハナの心がどんどん削られていく様が伝わって来て、とてもつらいものがあります。

その後、一連の事件の真相に迫る新聞記者や、顔をめちゃくちゃにされ憎悪に駆られた復讐相手の一人に追われながらも、ハナは遂に絢子に接触します!
そこで絢子がいつもの冷たいながらも怒りを帯びた表情で、ハナに投げかけた言葉が衝撃的でした!

…この言葉の理解に苦しむハナ。
何故ならそれは、醜かった女学校時代にも絢子に言われた言葉だったからです。

もしかしたら、絢子はただ醜い者を嫌悪したというよりも、ハナの心の美しさを見抜き、排除しようとしたからではないでしょうか。絢子も深い心の闇を抱えていることを感じさせます。

全ての目的を達成したハナは、一体その先どう生きていくのでしょう?

ハナが少しでも幸せになれますように!と祈らずにいられません。
ぜひ映画化して欲しい、見応えある作品ですね。

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この作品の5段階評価

絵の上手さ    ★★★★★
ストーリー展開  ★★★★
盛り上がり度   ★★★★
感情移入度    ★★★★★
総合おススメ度  ★★★★★