この作品について
「大型わんこ攻め ✕ 妄想力の高い腐男子受け」
隠れ腐男子とリア充が恋に落ちるラブストーリーです。
あらゆる場面で妄想の世界に入ってしまう腐男子な主人公の動向に、共感してしまう腐女子の方も多いんじゃないでしょうか。
趣味も合わないし性格もまるで違う二人がどうやって距離を近づけていくのか。
腐男子ゆえにゲイと勘違いされて偏見される日々や、二人の関係を茶化して引っかき回してくる間男の存在などなど。
スピンオフとして、隣の部屋の(おちゃらけ攻め ✕ 繊細クール受け)のケンカップルが登場し、先々は(年下腹黒攻め×達観してるしっかり者のゲイ)のカップルまで混じってきます。
まるで男子寮をのぞき見ているような感覚で楽しめる内容になっています!
現在三巻まで発売中で、ドラマCD化もされている人気作です。
あらすじとネタバレ
受け・仁木悠一は男子校の寮で生活する、ノンケの隠れ腐男子です。
同室者、攻め・矢澤颯太の帰宅は部活で遅いので、それまでの時間にこっそり漫画を読んだりBLCDを聞いたりしていました。
矢澤はフレンドリーで快活な人間です。
いつもいきなりドアを開けて帰ってくるので、仁木は毎度、慌てて漫画を隠す羽目になっていました。
そこでタイトルの通り、入室の際にはノックをしようと提案しますが、矢澤の返事は「ノックね、するするー」という軽いものです。
その後どうなったかと言うと、矢澤は口頭で「コンコーン、ただいまー」と言うだけで、仁木の返事を待たずにドアを開けてしまいます。
大した改善は見られませんでした。
そして、悲劇が起こります。
この日、仁木はイヤホンでBLCDを聞きながら、悲恋モノのBL漫画を読んで涙を流していました。
だから矢澤の帰宅に気づかず、矢澤は仁木が泣いている姿を見て心配して駆け寄ってきます。
そこでイヤホンがスマホから抜けてしまい、部屋の中に男同士がちゅっちゅしている音声が流れ、矢澤は仁木の見ている漫画の内容にも気づいてしまいます。
矢澤は仁木に、こいつゲイなのか?と疑惑を持ちますが、仁木は即座に否定しました。
あくまで二次元の男同士の恋愛を見るのが好きなだけで、男の人が好きなわけじゃないこと、だからBL漫画を見て抜くこともないのだと力説します。
そして、この趣味のことは誰にも言わないで欲しいとお願いしました。
矢澤はその願いを聞き入れた上で、「この部屋では隠さずに好きにしていいよ、そうやって笑ってる方がかわいいし」とまで言います。
仁木はうっかりきゅんとしてしまい、逃げるように風呂に向かいました。
風呂にたっぷり時間をかけて部屋に戻ると、矢澤は仁木のベッドで丸くなっています。
矢澤は泣いていて、その手には、先ほど仁木が読んで涙を流した漫画がありました。
矢澤は漫画の感動ポイントを力説してきて、仁木はその姿にもきゅんとしてしまいます。
その時、仁木は矢澤から壁ドンされました。
「俺、仁木のことが…」
矢澤の唇が、近づいてきます。
三次元萌えはないはずなのに!俺はゲイじゃないのに!!俺が好きなのはスーパー攻め様であってわんこ攻めじゃないのに!!
ひっそりと幻想のBL世界を楽しんでいた腐男子生活は、ここから現実のBL生活へと突入していくのです。
・・・この続きはぜひ本編で読んでみてください。
ネタバレになるので書き切れなかったストーリーも、じっくり読むと面白いです♪
「まんが王国」で試し読みが出来ますよ。
「入室ノック」で検索すると出て来ます。
感想
仁木は矢澤のことを瞬時に大型わんこ攻めと見抜き、矢澤が涙を流しては萌え、突然敬語を発すればヘタレ萌えを起こします。
スーパー攻め様好きだった仁木は、少しずつわんこ攻めに興味を示し始め、わんこ攻めのBL漫画を買い漁るまでになって、萌えの新規開拓を進めていきます。
仁木の「新規開拓は大事じゃないですか!!それにワンコ攻めって言っても僕が好きなのは『いざという時には少し強引な攻め』がいいんです!!矢澤くんはそういうキャラじゃないし!!」という言葉が忘れられません。
そしてその後、矢澤は見事に、仁木のいう「いざという時には少し強引なわんこ攻め」に進化を遂げていくんです!!
仁木の言う通り、新規開拓は大切です。
私、わんこ攻め嫌いだったんですけど、この作品を見て少し好きになりました。
というか、矢澤を好きになりました。
バスケ部で体格が良くて、誰にでも優しく出来て、気遣いの出来る人っていうキャラ設定がそもそも良いんですけど、そういうことではないのです。
絵柄にもちょっと癖があり、たぶん誰もが上手と思うような、美麗な感じではありません。
なのに、矢澤がとてもかっこよく見えるシーンがちょこちょこあるんです。
意味深にじっと見つめたり、「ん。」って言って仁木に両手を広げて呼ぶ仕草だったりが、絶妙です。
ということで、受けに共感しながら、攻めにきゅんきゅんしながら楽しめるのがこの漫画のポイントです!!
仁木は過去に嫌な事があって、自分がゲイになっちゃうことに怯えています。
腐男子だからといって、さらっとBL世界の住人にはなりません。
たくさん悩んで葛藤しているところがよかったです。
だからこそ、こんなに売れているのでしょうね。
しつこいですが、絵柄としては万人受けするようには思えませんし、やはり内容が素晴らしいのです。
わんこ攻め好きじゃない私でも一発でハマった漫画なので、わんこ攻め好きな方には堪らないと思います!
ストーリー展開 ★★★★★
盛り上がり度 ★★★★
エッチ度 ★★★
総合オススメ度 ★★★★★
「入室ノックは忘れずに」を無料で読む方法とは?!
実はコミックサイト以外でも、VOD(ビデオ・オン・デマンド)、つまり動画配信サービスを利用してマンガを無料で読む方法があるんです。
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